転職で収入を上げてから投資を始める資産形成の順番

「節約は限界までやっている。でも、積立を続けることがしんどくなってきた」

そう感じている30〜40代の会社員は、少なくないと思います。毎月の積立額を絞り出すように捻出して、それでも「これで本当に増えるのか?」という不安が消えない。

この記事では、資産形成を安定させる順番は「収入を上げる→積立投資を自動化する→不動産を検討する」だという話を、実体験をもとにお伝えします。転職で収入が増えたことが、投資継続のメンタル的なハードルをいかに下げたか。そして、転職が必ずしも正解ではない場合の判断軸まで、フラットに整理していきます。

この記事でわかること:

  • ① 資産形成における「正しい順番」の考え方
  • ② 収入増加が投資継続力に与える影響とそのロジック
  • ③ 転職エージェントを活用する際の実践的なポイント

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目次

結論|資産形成は「収入→積立→不動産」の順番が安定する

資産形成を考えるとき、多くの人がまず「何に投資するか」を考えます。でも実は、それより先に整えるべきことがあります。それが「収入の土台」です。

資産形成の順番をシンプルに整理すると、こうなります。

  1. Step 1:収入の土台を作る(転職・昇給・副収入)
  2. Step 2:余剰資金を積立NISAなどで自動化する
  3. Step 3:積立が安定してから不動産投資を検討する

この順番には、それぞれ明確な理由があります。

ステップ1|まず収入の土台を作る(転職・昇給・副収入)

投資元本は、収入から生まれます。収入が少ないままだと、投資に回せる金額も、節約で捻出できる額も、どこかで壁にぶつかります。

一般的に、節約で削れる支出の限界は生活費の20〜30%程度と言われています。それ以上削ろうとすると、食費・交際費・教育費など、生活の質や健康・人間関係に影響が出始めます。節約には物理的な上限があるのです。

一方、収入を上げることには理論上の上限がありません。転職・昇給・副業・スキルアップによる手当など、収入を増やすアクションは「最大の資産形成レバー」と言えます。

ステップ2|余剰資金が生まれたら積立NISAで長期投資を自動化する

収入が上がったとき、最も避けたいのは「生活水準を一気に上げてしまうこと」です。収入増加分をそのまま支出に使ってしまうと、手元に残る投資余力は変わりません。

シンプルなルールとして、「収入増加分の半分を投資へ回す」という考え方があります。生活も少し豊かにしながら、投資額も着実に増やしていく。このバランスが、長続きする資産形成につながります。

そして積立NISAのような自動引き落としの仕組みを使えば、一度設定してしまえば意志力に頼らずに継続できます。「投資を続ける」という行為を、意識の外に置けることが最大の強みです。

ステップ3|安定した投資習慣ができてから不動産を検討する

不動産投資はレバレッジを効かせられる点が魅力ですが、その分リスクも大きくなります。購入時の諸費用・空室期間のキャッシュフロー・修繕費の突発的な発生など、手元の余裕資金が前提となります。

収入と積立が安定していない段階で不動産に手を出してしまうと、想定外の出費が発生したときに積立を止めざるを得なくなるケースもあります。「焦って次のステップに進まない」という判断も、立派な資産形成の選択です。

私の体験|転職前と転職後で何が変わったか

転職は、資産形成の文脈で語られることが少ないテーマです。でも実際には、収入の変化が投資に対するメンタルのあり方を大きく変えます。

投資を続けることへの精神的なプレッシャーは、収入に余裕がない時期ほど強くなります。毎月の積立が「義務感」になってしまうと、積立額を増やすことへの抵抗が大きくなり、少しでも生活が苦しくなると「一時停止」を選びたくなります。

反対に、収入に余裕が生まれると、積立は「当たり前のもの」に変わります。積立額を増やしても生活に余裕を感じられるようになると、投資が「やらなければならないこと」から「自然と続いていること」になっていきます。

この変化は、投資リターンに直結します。積立額が増えれば、複利の恩恵も大きくなります。同じ利回りでも、元本の大きさによって将来の資産額は大きく変わります。

【筆者の経験】

転職は2回。

  • 1回目:入社7年目。現職を続けることへのやりがいを感じられなくなり、「好きな仕事・やりたい仕事」を優先して転職。年収はほぼ横ばい。
  • 2回目:1回目からさらに7年後。目的はワークライフバランスの向上と収入アップ。年収は約150万円アップ。
  • 業界:SIer→金融→外資系SaaS企業と変化。職種はシステム開発エンジニア→システム開発リード→SaaS活用コンサルタントと一貫した専門性の連続線上でキャリアアップ。
  • 転職活動は2回ともエージェント利用。年収交渉や聞きにくい質問の代行、職務経歴書サポート、スケジュール調整の負担軽減がメリット。費用は入社先企業負担で利用者負担ゼロ。活動開始〜入社まで半年程度。
  • 家族の生活費は本人の収入で全てまかなう方針。投資は収入の余りに位置づけ。2社目中盤から投資開始、現職への転職タイミングで投資額を大幅増額。収入増加分を生活費に回さず投資に回した。
  • 転職直後は仕事へのモチベーション低下を感じたが、それは家族との時間や人生の自由の大切さに気づいた結果と捉えている。
  • 「収入を上げてから投資」の順番は結果論。家族がストレスなく生活できることを最優先した結果そうなった。
  • 転職後は毎月安定して同額を投資に回せるように。転職前は想定外の支出で投資継続が崩れることがあった。今は投資を意識しなくなったほど安定し、他のことに時間を割ける幸せを感じている。
  • 読者への一番のメッセージ:節約による投資額捻出も否定しないが、収入を増やす選択肢(自己投資としての転職活動)もぜひ検討してほしい。
  • 転職が正解とは限らないケース:老後資産だけが心配で退職金が確保されている/人間関係が良好でストレスがない/定年まで同じ仕事を続けたい、という場合。大切なのは自分がどんな人生を歩みたいか。

収入増加が投資継続力を高める理由|ロジックで理解する

「収入が増えると投資が続けやすくなる」というのは感覚的にわかる話ですが、なぜそうなるのかをロジックで理解しておくと、自分の判断軸が明確になります。

生活防衛資金が確保されて初めて「長期投資」が成立する

長期投資において最大のリスクのひとつは、「暴落のタイミングで積立を止めてしまうこと」です。市場が大きく下落した局面で積立を継続できるかどうかは、手元の生活防衛資金が確保されているかどうかに大きく左右されます。

一般的に、生活防衛資金の目安は生活費の3〜6ヶ月分とされています。この現金が手元にあれば、投資資産が一時的に下落しても「今すぐ現金が必要」という状況にはなりにくい。だからこそ、暴落時にも積立を継続できるのです。

収入が低い段階では、この生活防衛資金を積み上げること自体が難しいケースがあります。収入が上がることで、防衛資金を確保しながら投資も継続するという状態が初めて実現します。

「積立を止めない」ことが長期リターンに直結する

長期投資の複利効果は、継続年数に大きく依存します。途中で積立を止めてしまうと、複利が機能しなくなるだけでなく、「再開するタイミング」を見計らって結局再開できないという事態にもつながりやすいです。

収入が苦しい状況では、ちょっとした想定外の支出(医療費・家電の故障・冠婚葬祭など)をきっかけに積立を一時停止しがちです。この「一時停止の積み重ね」が、長期リターンに与えるダメージは意外と大きい。

収入に余裕があれば、多少の想定外支出があっても積立を止めずに済みます。収入の余裕は、投資継続のための「心理的バッファ」として機能するのです。

住宅ローンを抱えながらでも投資を継続するという判断については、こちらの記事で詳しく書いています。

📎 住宅ローンがあってもNISAで投資を続けた理由【繰り上げ返済より投資を選んだ実体験】

転職エージェントを使う際の一般的なポイント

転職で収入を上げることを考えたとき、転職エージェントの活用はひとつの現実的な選択肢です。「転職エージェントって何をしてくれるの?」という方向けに、一般的なメリットと選び方の軸を整理しておきます。

転職エージェントを使うメリット|非公開求人と交渉力

転職エージェントを利用する最大のメリットのひとつは、自力では知ることのできない非公開求人へのアクセスです。転職サイトに掲載されていない案件が、エージェント経由でのみ紹介されることは珍しくありません。

また、年収交渉をエージェントに代行してもらえる点も大きな強みです。自分で「年収をいくらにしてほしい」と言うのは気まずいと感じる人も多いですが、エージェント経由であれば、担当者が交渉を担ってくれます。

費用は、利用者ではなく採用する企業側が負担する仕組みになっているため、求職者は無料で利用できます。転職を確定させる前の「市場価値の確認」目的での相談も可能です。

エージェント選びの3つの基準

転職エージェントを選ぶ際に意識したい基準は、主に3つです。

  1. 自分の業界・職種に強いかどうか:IT・金融・営業など、業界特化型のエージェントは求人の質と担当者の専門知識が異なります。自分のキャリア領域に精通しているかを確認しましょう。
  2. 担当者との相性:スキルや実績だけで求人を当てはめてくるエージェントより、キャリア志向や働き方の希望を深く理解しようとしてくれる担当者の方が長い目で見て有益です。
  3. 面談・書類添削・面接対策まで伴走してくれるか:求人を紹介するだけでなく、職務経歴書のブラッシュアップや面接対策、スケジュール調整まで支援してくれるエージェントは、転職活動全体の負担を大きく減らしてくれます。

複数エージェントを使うのが現実的な理由

1社だけに絞ってしまうと、扱っている求人の範囲が限られたり、担当者の方針に引っ張られすぎたりするリスクがあります。2〜3社に並行して登録して比較することで、求人の選択肢も広がり、年収交渉の際の相場観も養われます。

また、「まだ転職するかどうか迷っている」という段階でも登録・相談は可能です。キャリアカウンセリングとして活用するだけでも、自分の市場価値を把握するきっかけになります。

転職が正解とは限らないケース|冷静な判断軸

「収入を上げるために転職を検討しよう」というのが記事の大きな流れですが、転職が全員にとっての正解かというと、そうではありません。状況によっては、転職しないことが合理的な判断になるケースも十分あります。

現職で年収を上げられる余地があるなら社内での行動が先

昇格・部署異動・資格取得による資格手当など、現職のまま収入を上げる手段が残っているなら、まずそちらを検討するのが現実的です。

転職にはコストがかかります。業務の引き継ぎ・新しい環境への適応・人間関係の再構築など、見えにくいコストも含めると、想定より負担が大きくなることがあります。

現職に大きなストレスがなく、スキルアップや社内評価の向上で収入増加の見込みがあるなら、副業で収入源を分散するという選択肢も有効です。

家族・住宅ローン・タイミングのリスクをゼロにはできない

住宅ローンの審査中・育児休業明けすぐ・大きな家庭環境の変化がある時期の転職は、リスク管理の観点から慎重になるべきタイミングです。

たとえば、転職後の試用期間中はローン審査が通りにくくなるケースがあります。住宅購入と転職が重なる場合は、どちらを先に進めるかの順番を意識する必要があります。

資産形成のためだけに無理をして転職を急ぐことは、本末転倒になりかねません。家族の生活・健康・人間関係のベースが安定していることの方が、長い目で見て資産形成の継続力につながります。

転職しない場合でも「投資継続の仕組み」は作れる

収入がすぐに変わらなくても、投資を始めることは今日からできます。無理のない積立額を設定して「やめないこと」を最優先にする。支出の見直しで投資余力を少し生み出す。こうした積み重ねは、収入が増えたタイミングで大きく加速します。

投資の仕組みを先に作っておくことで、収入が増えたときに「増えた分をどこに回すか」の判断が素早くできるようになります。

不動産投資の勧誘を受けたものの、焦らずに判断を保留した実例については、こちらの記事を参考にしてください。

📎 ワンルームマンション投資の勧誘を見送った理由【会社員の実体験】

まとめ|資産形成は「順番」を守ると継続できる

この記事で伝えたかったことを整理します。

  • ✅ 収入を上げることが、資産形成の最初のレバーになる
  • ✅ 収入に余裕が生まれると、積立を「続けること」が格段に楽になる
  • ✅ 転職にはリスクもある。まず市場価値を確認することから始めるのが現実的
  • ✅ 収入→積立→不動産の順番を守ることで、各ステップが安定しやすくなる
  • ✅ 今すぐ転職できなくても、投資の仕組みを作ることは今日からできる

節約で投資額を捻出することを否定するわけではありません。ただ、収入を増やすという選択肢――自己投資としての転職活動や、スキルアップによる昇給――は、もっと積極的に考えてみてほしいと思っています。

資産形成は、誰かに指示されてやるものではなく、自分がどんな生活・人生を送りたいかの延長線上にあるものです。順番を意識しながら、焦らず着実に積み上げていきましょう。

次のアクションを考えている方へ

  • 転職を検討している方:まずは転職エージェントへの無料相談で、自分の市場価値を確認することから始めてみてください。転職するかどうかの決断はその後でも遅くありません。
  • 積立投資を始めたい方:金額の大小より、仕組みを作ることが最優先です。少額でも自動化の設定をすることで、継続の基盤ができます。
  • 収入も投資も安定してきた方:次のステップとして、資産配分の再設計や不動産投資の検討が視野に入ります。以下の記事も参考にしてみてください。

📎 資産3000万円到達後に変えたこと|次の目標への設計

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□ まとめ:口座開設・維持は無料で、少額から始められます。手数料の安さ・ポイントの貯めやすさ・アプリの使いやすさのバランスが取れており、はじめての一口座として無理なく始められます。

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